Rev1.0(PWM制御)

 4チャンネルのサーミスタ温度計で4チャンネルのファンを制御するデジタルファンコンです。
 マイクロコントローラとしてATMEL社のAVR ATmega88を使用して、サーミスタによる温度測定、ファンの制御、回転数測定ができ、情報はUSB経由でPCに送るようにしています。
 さらにPCからもUSB経由で各種パラメータを設定できるようにしています。 USB関係の処理は秋月のFT232RL基板を利用し、細かい半田付けを回避しました。 (写真の緑色の基板です) 
 接続端子は、電源、Fan(4ch)、温度計(4ch)、USBのほかにAVRマイコンのファーム書換用ISP、液晶モニタ(LCD)接続用端子を装備しています。
 ただし、LCDのソフトは、AVRのフラッシュメモリ容量の関係で実装できませんでした。
 基板の下側に切れこみがあるのは、PCマザーのPCIスロットに挿して固定できるようにするためです。

 当初、PWM波形をそのままFanに出力するつもりで製作しましたが、以下の問題が発生したため、上の写真のようにコイルとコンデンサを使って、電圧制御に変更しました。(下記の回路図、マスクパターン等には反映していません)

  1. PWMによってファンが鳴くことがあり、全速時よりもうるさくなる。
  2. PWMが低周波で鳴くファンもあれば、高周波で鳴くファンもあり、全てに対応できる周波数がない。
  3. ファンの回転センサーの電源がPWMによって on/offされるため、回転数の計測ができなくなる場合がある。

 このため、これ以降私が作ったファンコンは、すべて電圧制御型となりました。
 電圧制御型といっても、PWM出力を平滑回路で直流化する方式なので、FETが発熱する心配はありません。
 ただし、接続できるファンは、コイルの電流容量により制限があります。(200mA程度)

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