光回転センサー

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表 側裏 側

 電源ファンがいったい何回転で回っているのか、気になったことはありませんか?
 電源の冷却ファンやグラフィックスカードのファンなどは、特殊なものを除いて、通常は回転速度を知る手段がありません。
 この光回転センサーは、非接触でこれらの回転速度を計測するためのセンサーで、AVR-Fancon(Fanduino)Rev6、Rev7およびRev9に接続して使用します。

概要

回路図電源に取り付けた例

 回路は非常に単純で、赤外線LEDとフォトトランジスタを組み合わせたセンサー(LBR-127HLD)を、3ピンのファンコネクタにつないだだけです。
 赤外線LEDは、1kΩ程度の抵抗を介して12Vのファン電源につなぎます。一方、フォトトランジスタは、オープンコレクタのままでファンのパルスセンサに出力します。AVR-Fancon側でセンサからの入力をAVR内でプルアップしていますので、特に外付けのプルアップ抵抗は必要ありません。(というか、12Vにプルアップすると、AVR-Fanconが壊れます)
 ファンの回転数を光回転センサーで計測する時は、ファンの羽根が黒ければ白いテープを貼るなどして、フォトトランジスタがパルスを出力できるようにしておきます。私の場合は、電源ファンが金色でしたので、特にその必要はありませんでした。また、普通のファンはパルスを1回転に2パルス出しますが、羽根の枚数や、羽根に貼ったテープの枚数によって、1回転のパルス数は変わってきますので、AVR-Fancon側で補正してやる必要があります。
このため、光回転センサーをAVR-Fanconで利用するには、F6.90、F7.40およびF9.30以降のファームウェアが必要です。
 対応ファームでは以下のとおり、1回転当たりのパルス数(下記パラメータの右端のpulse)をAVR-Fanconのパラメータとして持っておくことができ、回転数を補正します。また、光センサーのLED電源として固定の12Vが必要ですので、Manualパラメータを100%の固定値(チェックを入れる)としておきます。このパラメータ設定には、モニタソフトFanduinaV3.50以降が必要になります。
 私の電源ファンでは、羽の枚数が7枚ですので、pulseを7に設定しています。これにより、AVR-Fancon側で7パルスで1回転であると認識できるため、正しい回転数(Tach)をモニタソフトで表示することができます。
 なお、今のところ対応ファームのないRevではpulseの設定ができませんが、ご自分で補正計算すればおおよその回転数を知ることは可能です。
 ( 補正後の回転数 = 表示回転数×2/1回転当たりのパルス数 ) 

 なお、光回転センサーによるパルスは、ファンの機種・定格回転数および設置環境などによって、必ずしも確実に計測できるわけではなく、試行錯誤を伴います。場合によっては、オシロスコープなどでのパルス波形観測が必要となることもあります。

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