ファームウエア書込み

Rev4.0、5.0、7.0のファーム書込み

 AVR-FanconRev4.0、5.0および7.0のファームウェアを書込むには、FanduinaV3のファーム書込みタブの「FanduineW1を起動」ボタンからFanuineW1を起動します。FanduineW1はFanduinaV3に同梱されています。
FanduinaW1を起動すると、AVR-FanconのCOMポート接続は解除されます。書込み完了後に、ウインドウ下部にある接続ボタンにより再接続してください。
 なお、Rev3.0でも本ページ末尾の秋月AE-UM232R基板利用のAVRライターを使用すれば、Rev4.0等と同様に書込みができます。

書込手順は以下のとおりですが、画面の上から下へ順番に設定すれば簡単に書込めます

(1) FT232RLシリアルNO. から接続されているAVR-Fanconを選択する

 正しく認識されるとFusebitが FF FF FF hから別の値に変わります。
 なお、書込み方式の高電圧シリアルは、ATtiny85専用書込み器用ですから、通常は低電圧シリアルを選択しておいてください。

(2) AVRターゲットデバイスの選択を確認する

 AVR-Fanconが正しく認識されていれば ATmega88 or 168 or 328Pが自動で選択されますので、確認してください。

(3) ファームウェア格納フォルダを入力する

 参照ボタンによりファームウェアの入っているフォルダを指定します。
 このとき、Flash Program(.HEXファイル)およびEEPROM Data(.EEPファイル)が自動的に設定されます。
 AVRターゲット(mega88 or mega168 or mega328P)に適合したフォルダを指定してください。
 ファームウェアはこちらからダウンロードして、解凍しておいてください。

(4) 書込項目(FuseBit、Flash Program、EEPROM Data)を選択する

 FuseBitとは、AVRのクロック、電源などの動作設定値で、推奨値が自動的に設定されます。
 推奨値は、mega88,168の場合はDD F7 FFh、328Pの場合はDD F7 FDhです。(Rev7.0はmega328pのみでDD F2 FDh)
 Flash ProgramはAVR-Fanconのプログラム本体、EEPROM Dataはその設定データです。
 書込まない項目はチェックBoxをクリックして、チェックを外してください。
 なお、Flash Program書込み時には、EEPROM Dataがクリアされるため、同時にEEPROM Dataを書込む必要があります。

(5) 書込速度を設定する

 高速に書込みたい場合は、高速書込をチェックしてください。
 書込み時にエラーが出るときは、低速書込みします。

(6) 書込ボタンにより書込みを実行する

 書込みが成功したら、FanduineW1を終了します。
 FanduinaV2側では、COMポートに再接続するため表示設定タブの適用ボタンをクリックしてください。

Rev6.0、Rev9.0のファーム書込み

 Rev6.0、Rev9.0への書込みは、AVRの製造元ATMELが配布している書込みソフトFlipを利用します。
Flipをあらかじめこちらからダウンロードし、インストールしておいてください。
 FanduinaV3のファームタブ下方の「Flipを起動」ボタンからFlipを起動してください。
なお、このときドライバを要求されることがありますので、C:\Program Files(x86) \Atmel\Flip 3.4.x\usbフォルダ内のatmel_usb_dfu.infを指定してください。

(1)ターゲットデバイスの設定

左上のICアイコンをクリックして、ターゲットデバイスとしてATmega32U4を選択します。

(2)USB接続

上方、左から2番目のUSBアイコンをクリックし、USB接続を確立してください。
エラーになるときは、Rev6.0の選択SWを押しておいて、リセットSWを押してみてください。(リセットSWを離してから選択SWを離してください。)

(3)Flash-ROMへのプログラムファイルの書込み

上方、右から3番目の書込みアイコンをクリックし、プログラムファイル(*.hex)を選択後、左下の「Run」ボタンで書き込んでください。書込みはすぐに終わります。

(4)EEPROMへのデータファイルの書込み

中央下方の「Select EEPROM」ボタンをクリックし、EEPROMへの書込みモードに切り替えます。

上方、右から3番目の書込みアイコンをクリックし、データファイル(*.eep)を指定します。
このとき、ファイルタイプを「すべてのファイル」に変更しないと*.eepファイルを選択できません。
左下の「Run」ボタンをクリックして書き込んでください。

 以上で、書込み完了です。右下の「Start Application」ボタンでAVR-FanconRev6.0を再起動し、その後でFlipを終了します。

AVRライターの自作方法(Rev3.0用)

 作者は、FT232RL秋月基板AE-UM232R利用の自作ライターとAVRdudeの組み合わせで使っていますが、とても安くて便利なので簡単に説明します。

 上の写真の緑灰の線のように、AE-UM232Rの端子と6ピンのソケットを下記の通り接続します。

6ピンソケットAE-UM232R
1:MISO10:CTS#
2:Vcc21:Vcc
3:SCK8:DSR#
4:MOSI9:DCD#
5:Reset6:RI#
6:GND24:GND

 AVR-FanconRev3.0側の6ピンコネクタ(ISP)は、基板を上から見て、
  1:MISO  2:Vcc
  3:SCK 4:MOSI
  5:Reset 6:GND
となっていますので、6ピンソケットの端子配置は同様にしてください。

 動作確認のLEDが必要なら、1kΩ程度の抵抗を直列に入れて、Vcc-GND間と、DSR-GND間にそれぞれ接続します。
 また、AE-UM232RはUSB-シリアル(UART)変換基板ですので、上の写真のように3本の線(TxD、RxD、GND)を引出しておくと、本来の用途に使えて便利です。
 必要に応じてケースに収めてください。

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